2005.11.02
_ [小説][感想]コードウェイナー・スミス/鼠と竜のゲーム
『鼠と竜のゲーム』を読んだ。あー、これがSFプロパーの人がいっていた"靴屋のスミス"か。『スター・トレック』や『スター・ウォーズ』で描かれる宇宙が、宇宙を人肌にぬくめることで成立しているとすれば、世界を人が宇宙に至る道筋の、最初のとっかかりすらあやふやだった頃に構想されただろうこの一連の物語は、人を宇宙の温度に馴らすことによって星空への橋頭堡を築いた未来を舞台にしている。人が人であることを許さない宇宙。キツい宇宙放射線が生ガキも大体でなんとかなってしまう宇宙。どちらかというと、補完機構がノシて腐ってくる前の、前半に収録されている話のほうがもえどころがわかりやすく、好みなようだ。
あと、すごいくだらない思いつきだが、作中に出てくるピンライター(30分作業すると2ヶ月の休養を余儀なくされるほど過酷なお仕事)って、日暮巡査?
_ [とるにたらない][食物]地球で1番目に賢い生物を食べる #1
地球で2番目に賢い生物がイルカであるということは皆さんもご存知のことだと思いますが、この度、普段の行いが祟って、地球で1番目に賢い生物を食べることになりました。待て続報。
2005.11.06
_ [とるにたらない][食物]地球で1番目に賢い生き物を食べる #3
さすがに被害者が多そうなので、画像は記事を分けた。フォトログってか、フォトグロ? 駄洒落脳。味についていえば、豚肉ライクな獣肉。大きさが大きさなので丸ごといただくしかなくて、皮と臓物の風味が主なものになる。味のみを比較するならば、虫や海獣系のゲテ物件よりは食べやすいだろう、多分。あ、竜田揚げを咀嚼した際に、中身の汁気が小龍包ばりに飛び出したりするので、油断してはいけないかも。でもまあ、喫食にあたってのハードルとしては、その造形によるビジュアルショックと、決しての人の食用として提供されているものではないという、心理的障壁の面が大きいといえる。その手の料理屋に下手物を食べにいくという行為自体が、(非食物を食物に仕立てる、何らかの秘儀に期待して)割高な対価を支払い、身の内にある心理的障壁を解体していく手続きの一環ではあって、味以外の面も下手物喰いにおいては気にされるべきところかしら、と今更ながら再認識した。あと、他の食材と一緒に食べると、人によってはネガティブな連想が形成されて、思わぬところでパブロフる場合があるので注意したい。例えば、今は揚げる時に使ったオリーブ油の匂いがつらい。
2005.11.11
_ [ゲーム][機械主義者]HORI/HPB-01 オレコマンダー
http://www.periborg.com/今まで工作者共に遅れをとっていた機械主義者勢力の連射ソリューションに革命が。連射のユビキタス化。連射の共産化を!ラピッドファイア・キャバリアーズ。

パッケージ。なんか調子に乗ってTシャツ付を買ったけれど、なんだかすごく半端なテンションのTシャツ。ネタとしてには変にすかしているけれど、野暮ったくて全然すかしきれていない。でもそこがなんだかホリの本気を感じさせて、おかしな迫真性がある。これは、企画としてのペリボーグ全般に対しても同様の印象がある。

人差し指にイークイップ。マニュアルなどで指し示されるところのType:B。指先の連射ユニットは結構重量感がある。人差し指がわりと引きつりげ。シリコン製のバンドで固定するんだけど、結構シッカリ締まる。手首の電池ボックスは単4形*4。こっちはベルクロのベルト。

3ポジションのトグルスイッチが二つ。奥が連射速度low-mid-high、手前がOFF-ON-HOLD。ONの状態で、一定以上指先を曲げることで連射エクスペリエンスを得る事ができる。HOLDでは常にエクスペリエンスっぱなしだ。感覚としては手先でモーターが駆動するもの全般(電動ハブラシ、リューター、洋彫りのニードル、加藤鷹)に類する感じではあるんで、ただ動かしてるだけではそれほどのオモシロはない。質感もまあ、おもちゃではあるんだけど。ライダーベルトなんかの装着おもちゃと同種の堅牢さで、使うにあたって不安はあんまりない。白基調のところとか、面取りの感じとか、ちょっとした医療機器ぽさがイカス。

連射エクスペリエンスオンマウス。タカさんとイタす際の敷居が大変に低くなるであろう。不安定なPCで使うとエクスプローラが落ちるであろう。装着時の具合によっては結構キツめに指を曲げないと動作しなかったりするんだけど、指に力が入ってると、振動がスポイルされて具合がよくなかったりする。この辺りは要調整+要馴致。指に力は入れてもいいけど、ボタンの押下に力を入れすぎてはイケナイ、というバランスが保つと、結構指が攣りそうになる。

コントローラー向けにサムにアタッチ。いわゆるType:A。こっちのほうがユニットの重さは気にならない。電池ボックスを手の甲につけるのも、ホリ推奨のバリエーション。

連射エクスペリエンスオンエックスボックスパッド。いい感じにマッハスペシャル状態。ユニットのかさがけっこうあるので、内側のボタン(XBOXでいうところのX,Yとか)を押すときは結構右スティックにあたったりして気になる。あと、XBOXパッドのボタン類はアナログスイッチの宿命か、かなりムニョムニョしていて機能しづらい。やっぱり要練習。スティックについての問題や、ボタンの辛さはPS2のデュアルショックでもたぶん同様。そういや、これ買ったらペリボーグシリーズのカタログがついてきたんだけど、シリーズ全般的に明和電機に近しいセンスだなあと思った。テクスチャはわりと違うけど、腕章型の電光掲示板とか。オレコマンダーもボイスビブラーター(胸の気管周りにモーターをくっつけて、誰でもビブラートが奏でられるようになる機会)を連想したしなあ。工作者に押されて気味の機械主義者の人も頑張って欲しい。

連射を要求するゲームも昨今少なくなり。最近だとこれかしら。メニュー画面で暴発すると、瞬時に意図しないレース画面に移行して愉快。ズボーン。出先で急にやすし師匠とボート対決する羽目に陥った時も安心だ。アフロをおっきくする必要に迫られた時も慌てなくて済む。オクラホマ高校に砲丸投げの飛距離で遅れを取ったりもしない。姉さん、これが僕らの21世紀の現状なわけで。
2005.11.23
_ [オタク][イベント]ペッパーショップの素! 古賀学ワークス:ア・ラ・カルト
- 以下敬称略。
- こんなに閑散としたロフトプラスワンは初めてかも。4分くらいの入りだとさすがにすごしやすい。
- 蔑称としてのコジャレサブカルの誹りを免れ得ないオタクワナビーのハートにキュンキュン刺さる発言が続出するトークイベント。
- 「ペッパーショップは、アート界隈の有名人と話をするための名刺代わりに作り始めた」
- 「ペッパーショップを作ってた頃に事務所に行くと、フリッパーズギターやピチカートファイブが流れてた」
- (攻殻機動隊やエヴァンゲリオンのヒットを見て)「ガンダム好きって言ってもいいのかな、言っといたほうがいいかな、って」
- 「原型師や(オタク)絵師に発注するのが怖かった」
- 「ガンダム占いはフォーザバレルへのアンサー」
- 「東海村原八は非モテ系のオタクが幸せになるという事について一つの解を体現していると思う」
- 古賀学は大塚明夫に似ている。大塚明夫は浅野忠信に似ている。俺内における大塚明夫イメージは『ブリスター!』に出てくる、店の金を使い込んで勝手にデロリアンを購入した後失踪する特撮オタ。
- 全然関係ないけど『ブリスター!』はヒドイ映画。90年代中後半の妙なアクションフィギュア周辺の浮かれ具合が胃液のこみ上げそうな調子で描写されていて恐ろしい。カラオケムービー並にひどいビジュアルも散見されて、首を垂れるほかない。でも、エンドロールも含めて見ると、あの頃の恥ずかしい感覚が妙なリアリティで保存されているのは結構貴重なのかも、とも思えてきた。今。
- 仕事遍歴を聞いていると、節目節目で、身の内にあったファン心理やフェティッシュを素直に昇華・受容させていく"ぼくはここにいてもいいんだ"的階梯があって、なんだかずっと続く自分探し、というよりは自分広げの道程の途上にあるような。いい話だ。
- studio RECKLESSの人はなんだか悪の業界完璧超人。高度に発展した小松原博之は何とかと区別がつかない、みたいな。いかにもタコツボホビー業界だなあ、という印象。
- 知らなかったけどあのカラーレジン成形のZガンダムはスゴイ。
- 今度は、古賀学と小松原博之が組んで何かするとか。想像しづらいけど、楽しみなカップリング。「縛りが厳しいけど、ガンダムなら初版三万部だから」みたいな発言があって、やっぱり古賀学といえばプロダクト志向の人だなとか思う。
- あさのまさひこ/センチネルの話題になるとなんかどうしてもグロい感じが。
- 最近作であるところの、水中女の子映像『drops garden』は、正直さっぱり響くものがなかったのだけど、ダイジェスト映像を見たら、けっこういいかも。ふるふるたゆたう皮下脂肪とかグッときたよ。ボンクラ煩悩ドライブなプロットと、それを嬉しそうに解説する古賀学もいいよ。
- 色調が妙に寒色寄せで見慣れなかったりとか、気になるとこもあるんだけど、ンンム。
- そういや、このダイジェストとか、前説で流れてる映像とか、そのほかイベント中に使う映像がちゃんと1枚のDVDにオーサリングされててわりと感心した。そりゃまあ、特に凝ったオーサリングじゃなくて、簡単なメニューがついてるだけなんだけどさ、一発のイベントのためだけにこういうのを作る辺りがやっぱりプロダクト志向つう感じで。
- ヒゲ・肥満・クセ毛・巨人だけで樋口真嗣に見えてしまう脳をなんとかすること。樋口真嗣が五人くらいきてて参った。
- わあ唐突に加野瀬未友。ゆうめいじんだ。軽いオタク高速言語を喋ってて浮き気味だったのが意外というかイメージ通りというか。意外って、俺のイメージ内のid:kanoseはどんなだったんだろうか。『おねがいマイメロディ』の敵役みたいな感じか。
- 高速言語は、『敵は海賊』に出てくる、判らない人にとっては舌打ちにしか聞こえない要音響カプラみたいな言語。早口気味で、相手のフィードバックをあんまり気にしないオタクの喋り方のイメージ。発言の合間に息を吸う引きつった笑いが挟まったりする感じがトラディショナル。
- AVセレクターを直にいじるVJ行為は機材故障でトチってるのと区別がつかないので危なっかしいと思った。
- 終わってみれば、意外なほど有意義でおもしろかった。勝手なシンパシーであることは判りすぎるほど判るんだけど、それでもジャンルの境界をスイスイ行き来してきた人の発言はえらく腑に落ちるものだ。
- 『Howling in the Night -押井守 戦争を語る-』のフライヤーが置いてあった。来年もまたやるっぽい。いけるといい。


