ザ・グランドファーザー : おじいちゃん

the grandfather

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2004.11.27

_ [映画][感想]SAW

http://sawmovie.jp/
目覚めたら老朽化したバスルーム。足首には鋼鉄の鎖。対角線上にもう一人の男。間には自殺死体……。このノコギリは何に使うのか
冒頭、二人の男が囚われた密室は不確定性の海にたゆたう小箱である。伏線を撒き散らしながら、男の回想によって、密室の外部状況は詳らかにされ、密室は天と地を得、昼と夜を得、意思とルールを与えられる。二人の対話によって徐々にピースは組み合わさっていき、観客は見覚えのある形をとり始めた物語に安堵と微かな退屈を覚える。ガチャついた外部の描写(工夫のないアクション、摩滅した映像表現、ベッタリと貼り付けられた劇伴)なんかも退屈を加速させる。その中でも、アジア系刑事を演じてたケン・リョンはかっこよかったんだけど。
終盤、それまでちりばめられた伏線が、観客の没入した思考と歩調を合わせてピシカシグッグッと回収されていく様が痛快。このテンポにほだされて、結末までしっかり畳まれる。面白かった。ただ、この手のホラー、あるいはスリラー的な事物の摂取量が極端に少ないせいか、裁ち切って取り付く島のない結末に対して多少の反駁を感じるところもあって、それは通り一辺の物語形式に囚われている自分を自覚させられることでもあるな、とも思う。
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