ザ・グランドファーザー : おじいちゃん

the grandfather

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2004.11.25

_ [マンガ][感想]三宅乱丈/大漁!まちこ船

本: 大漁!まちこ船モーニングワイドコミックス
まちこは身長143cmの小柄な女の子である。まちこの生業は"マグロの餌"である。まちこは今日も中村船長の操る小型マグロ漁船、『大漁丸』に乗り、海に出る。針を咥えて、マグロに呑まれるために。
どちらかといえば『北極警備隊』よりの、陽性の三宅乱丈ギャグ。 中村船長の私生活や脱サラ漁師小川辺り、ギャグとしての正気を保っている部分も多い。にしても、目に付くのは毎回マグロの腹で消化されかかったメッシーなまちこ(毎回衣装が変わる)が見開きで描かれ、一度などはテグスが体に絡まり緊縛に足を踏み入れるといった、同人誌『赤い牙』や『王様ランチ』などでも見られたフェティシズムへの醒めてねじけた視線。それが、皮膚感覚に響くグロテスクな筆力とあいまって、大変おぞけを誘うものになっている。登場人物もすぐ瞳孔の開いた狂気の表情をするし、どれほどギャグに振っても、相変わらずどこかしらに心胆寒からしめる部分を混ぜてくる印象。油断がならない。

_ [映画][感想]ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

DVD: ナイトメアー・ビフォア・クリスマスNightmare Before Christmas ンンム。よかった。コマ撮りアニメや絵作りは言うに及ばず、ミュージカル部分もいいし、ストーリーも正しく日陰者フォーカスなバートン節だ。逆に言うとミュージカル部分以外のテンポがちょっと気になったりもしたけれど、まあそれくらい。でも、物足りない。ひねくれ方が何か健全だ。『バットマン』がゴルディアスの結び目だとすると『ナイトメアー〜』は綺麗な組紐というかな。その素直なハッピーエンドを受容しづらいのは、この手の話の結末に"おもろうて、やがて悲しき……"的な味を求める自分の嗜好か。ディズニー臭への反発もあるだろうし、長い事氾濫するグッズ類を眺め続ける内に、自分の中で作り上げて、知らずと消費していたオレ『ナイトメアー〜』像から一歩も踏み出さないような、模範的ティム・バートンスタンダードな作品であったことも、もしかしたら影響しているかもしれない。自分の天邪鬼性を呪うとともに、観る時期を逸した感を強くした感じ。
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